55-6-15(ルーセルの公式 1/12)



『レーモン-ルーセル定跡』と最近では書いていた。  以前通り、これを『レーモン-ルーセル公式』と統一する。  どうも定跡にはそぐわないのではないか、と思うからだ。

 その上で、ずいぶん昔、赤間啓之氏にいきなり口訳していただいた死後刊行本中のチェ ス記事の全文を、僕の責任でわかりやすく直し、以下に掲載する。  ルーセルの死後刊行本に印刷されているのは、まず『私はいかにしてある種の本を書い たか』で、これは『レーモン・ルーセル 無垢な人』(ペヨトル工房)に収録されている。  続いて、主治医ピエール・ジャネ博士の論文。こちらはミシェル・フーコー著『レーモ ン・ルーセル』(法政大学出版局)に付録として訳出された「恍惚の心理的諸特徴」がそ れにあたる。

 ということは、以下のチェス記事翻訳で死後刊行本の内容がすべてわかることになる。  ただし、チェス記事三本のうち、最後の「レーモン・ルーセルと文学におけるチェス」 はタルタコーバのちょっとした文学論で、こちらは今のところ不要と判断し、訳さない。  のちの研究を進める方に「最後の最後」を譲りたいと思う。  リンクは上記の場所とトップページからしか行わないので、『55ノート』本体を読み 進めたいという方はそのまま下のNEXTから次に飛んでいただきたい。  



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